こんにちは!ブル氏です!

ブル相場だいすき
この記事では、オニールの編み出した銘柄選択の極意「CAN-SLIM」の1つ。
「M」:株式市場の方向性
についてまとめていきたいと思います。
いままでやってきたCAN-SLIMのうち、6つの章のとおりに銘柄を探っていけば、実際に大化け株に出会うことができます。
ですが、その大化け株を本当に買っていいのかを判断するための最終試験があります。
それがCAN-SLIMの最後の章である、「M:市場の方向性」です。
CAN-SLIMによっていくら神銘柄を発見できたとしても、この「M」という最終試験を突破できないと晴れて合格とはいかないのです。
ではその最終試験とは何なのか、解説していきたいと思います。
※CAN-SLIMのまとめ記事はこちらです

それではいきましょう!
市場のトレンドが重要
CAN-SLIMの最終試験とは市場のトレンドを知れ!ということです。
今がブル相場なのかベア相場なのかを的確に判断しなければなりません。
ブルなのかベアなのかの判断をするうえで大切なことは、市場に振り回されないことです。
- 悪いニュースで一時的に下げているだけなのか?
- ただ単に通常の調整なのか?
- 実際に経済状況を反映しているのか?
- 異常な強さや弱さなのか?
など、市場の状況を常に把握しましょう。
現在の足場の状況を把握しておかないと、大きく跳ぶことはおろか立つことすらできません。
どんなに優れた船も、荒天により海が時化るとスピードは鈍化し、あらぬ方向に流されてしまいます。
これと全く同じ考え方です。
どんなに素晴らしい大化け株でも、市場のトレンドに逆行していてはいけません。
つまり、市場を把握しきれないと実際に「大化け」をつかみ取ることはできないのです。
このように最終試験は個別銘柄ではなく、市場全体のトレンドに関することなのです。
CAN-SLIM大化け株の合格条件
これは言わずもがなですね。
以上のように、CAN-SLIM最終試験「市場のトレンドを知れ」ということですが、「うん、状況がわかったからOK~」っていうことじゃありません。
CAN-SLIM大化け株の合格条件は「市場トレンドがブル相場である」ことです。
CAN-SLIMによって優れた大化け株を発見しました。
それがこの「M」により「ブル相場」であると認められた場合、実際に買うことを許されるのです。

順張りなら当然だな
どうやって市場トレンドを把握するの?
CAN-SLIMの最終試験は市場トレンドを把握しろ。ということでした。
では、どうやって把握するのか。
主要な指数を毎日観察する
主要な指数(例として以下、TOPIX)の日足チャートで価格と出来高の関係を見ます。
- 価格UP&出来高UPが続けばブル相場。
- 価格DOWN&出来高DOWNが続けばブル相場。
- 価格DOWN&出来高UPの割合が増えてくればベア相場。
- 価格UP&出来高DOWNの割合が増えてくればベア相場。
健康的な強いトレンドなら、価格が上がれば出来高も増え、下がれば下がるはずなのです。
そうでない場合が散見されるなら、ベアが潜んでいます。
陽線と陰線の数を見比べる
上昇時や下降時のTOPIXの日足チャートを見ます。
陽線の本数が多いとブル相場、陰線の本数が多いとベア相場と考えられます。
ただ上がった下がったではなく、その上がり下がる方も見よということですね。
寄付と大引の観察をする
買い方と売り方の勢いを見比べます。
株価が寄付きでは弱いのに、場中で勢いを増し上昇してそのまま引けたらブル相場。
株価が寄付きでは強いのに、場中に勢いが続かず下落して引けたらベア相場。
景気を探る
ベア相場の終わり、つまりブルはまだ景気が下向きの時にやってくる。
ブル相場の終わり、つまりベアは不景気が始まる前にやってくる。
これは市場が将来の景気を「織り込む」からです。

景気動向指数でググろう
ベアを感じたらどうするか

「トレンドを見誤って、ベア相場にも関わらず突撃してしまった」
「調子が良かったが、急にベア相場の雰囲気が漂ってきた」
「完全にベア相場が始まった」
これらのベア問題は往々にしてよくあります。
この問題を上手に対処できると、しっかりとしたブル相場だけに乗ることができるので強い順張り買い専投資家となることができます。
ここではその対処法の一例を紹介します。
トレンドを見誤って、ベア相場にも関わらず突撃してしまった場合
これは比較的イージーです。
確実に見誤ったと思ったのなら全部売ってしまえばいいのです。
そして注意するのは、再度監視を続けることです。
ベアの後にはブルが来ます。待ちましょう。
急にベア相場の雰囲気が漂ってきた場合
こちらはどちらかというと難易度が高いです。
ベアはひっそりと忍び寄ります。
上で書いたトレンドの把握をして、ベア襲来を怪しく感じ始めたら、保有株を半分あるいはほとんど売ることです。
もし!そのベアは偽物で「売らなければよかった!」という風になるのは危険です。

痛いほど気持ちはわかりますが。
逆に考えてみたらどうでしょう。
もし本当に大きなベアが来たら。。。
あなたは「半分でも売っててよかった!」となりますよね?
そもそも「M」ではブル相場に乗ることが目的です。
ブル相場ではない雰囲気を感じたから半分降りただけです。何の問題もありません。
まだブル継続ならまた乗ればいいのです。
完全にベア相場が始まった
躊躇せず全部売りましょう。CAN-SLIM不適合です。
Mについてのまとめ
「M」について特に重要な項目は、
- 市場のトレンドがブルなのかベアなのかを知れ
- 知る方法は主要指数の価格と出来高の動きを毎日観察しろ
- ブルじゃなかったらやめとけ
- ベアが来たら逃げろ
です。
CAN-SLIMは個別銘柄を選ぶ方法ですが、この「M」だけ非常にスケールが大きいですよね。
これは市場規模全体での話です。
なので何も成長株投資だけに有効活用されるにとどまらないと感じています。
あらゆる手法、あらゆる投資家にとっても市場のトレンドは重要なはずです。
そういった点では、この「M」の要素が最重要であると言ってもいいかもしれません。
こと小型成長株投資においては、市場に逆らって得るものは何もありません。
僕が毎記事冒頭でさんざん

ブル相場だいすき
と言っているのはこのためです。ブルが僕で、僕がブルなのです。
ですので、もし僕のように小型株や成長株といったキーワードで投資をしている方にささやかなアドバイスです。
ベアが来たらすぐ逃げろ!!
※CAN-SLIMを最初からおさらいしましょう。

※CAN-SLIMのまとめ記事はこちらです

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