第10条「分離通航方式」海上には見えない車線がある【海上衝突予防法】

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ブル
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こんにちは!ブルです!

 

今日は

海上衝突予防法

第2章「航法」

第1節「あらゆる視界の状態における船舶の航法」にある

第10条「分離通航方式」

について勉強していきます。

 

海上衝突予防法

第1章 「総則」(第1~3条)

第2章 「航法」

・第1節 あらゆる視界の状態における船舶の航法(第4~10条)←ここ!

・第2節 互いに他の船舶の視野の内にある船舶の航法(第11~18条)

・第3節 視界制限状態における船舶の航法(第19条)

第3章 「灯火及び形象物」(第20条~31条)

第4章 「音響信号及び発光信号」(第32~37条)

第5章 「補足」(第38~42条)

 

第1節 あらゆる視界の状態における船舶の航法
第4条 適用船舶

第5条 見張り

第6条 安全な速力

第7条 衝突のおそれ

第8条 衝突を避けるための動作

第9条 狭い水道等

第10条 分離通航方式←そしてここ!

 

ついに「あらゆる視界の状態における船舶の航法」最後となりました!

今回の第10条「分離通航方式」は、

第9条「狭い水道等」と重なる部分が多くなってきます。

それもがっつりかぶってきます。

 

ここまで読んだ皆さんなら、

この2つが本節の他の条と少し毛色が違う感覚が簡単にわかるかと思います。

 

ブル
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第9・10条は頭の中でセットにしよう

 

それでははりきっていきましょう!

 

分離通航方式てなに

第10条 この条の規定は、1972年の海上における衝突の予防のための国際規則に関する条約(以下「条約」という。)に添付されている1972年の海上における衝突の予防のための国際規則(以下「国際規則」という。)第1条(d)の規定により国際海事機関が採択した分離通航方式について適用する。

なんか難しいこと書いてます・・・。

この第10条は分離通航方式についてのことだよ~。

あ、分離通航方式っていうのは国際規則に書いてあるよ~

って言っています。

 

いや、その分離通航方式(分離通航帯)って何よ!

ってことですが。

これは言葉で説明するより絵でイメージした方がわかりやすいかもしれません。

 

そうです。車道です。

海にある車道だと思って読み進めていってください。

ブル
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片側1車線の右側通行

 

分離通航帯を通るときの基本ルール

2 船舶は、分離通航帯を航行する場合は、この法律の他の規定に定めるもののほか、次の各号に定めるところにより、航行しなければならない。

1)通航路をこれについて定められた船舶の進行方向に航行すること。

2)分離線又は分離帯からできる限り離れて航行すること。

3)できる限り通航路の出入口から出入すること。ただし、通航路の側方から出入する場合は、その通航路について定められた船舶の進行方向に対しできる限り小さい角度で出入しなければならない。

分離通航帯というのは車道のことでした。

分離帯・分離線というのは、車道の中央分離帯にあるポールみたいなものです。

分離線がただの線で車道を分けているのに対し、分離帯はある程度のスペースがあるものです。

 

既定の分離通航帯を通る時は守らなければいけないことが3つあります。

条文にある通りです。

・進行方向の順守(逆走禁止)

・中央からなるべく離れる(ポール無いからね)

・なるべく出入口から出入りすること。途中から入る場合は、進行方向に対し小さい角度で出入りする(なめらかに合流・退出)

 

ブル
ブル

なんだか車のルールに近いですよね!

 

原則・ 横断禁止!

3 船舶は、通航路を横断してはならない。ただし、やむを得ない場合において、その通航路について定められた船舶の進行方向に対してできる限り直角に近い角度で横断するときはこの限りでない。

通航路の横断は禁止です。

そしてやむを得ない場合は、なるべく直角に横断するのは構わないです。

なぜ直角かというと、通航路を極力早く通り過ぎるためですね。

 

分離通航帯を優先的に

4 船舶(動力船であって長さ20メートル未満のもの及び帆船を除く。)は、沿岸通航帯に隣接した分離通航帯の通航路を安全に通過することができる場合は、やむを得ない場合を除き、沿岸通航帯を航行してはならない。

いろんな単語がでてきて、イメージがつかみにくいところですが頑張りましょう。

絵でみると簡単にわかります。

船舶が分離通航帯の通航路を通れるなら、そっちを通りましょう。

沿岸通航帯は小舟や帆船のために開けておくのです。

 

分離帯侵入・分離線横切りは禁止!

5 通航路を横断し、又は通航路に出入する船舶以外の船舶は、次に掲げる場合その他やむを得ない場合を除き、分離帯に入り、又は分離線を横切つてはならない。

1)切迫した危険を避ける場合

2)分離帯において漁ろうに従事する場合

分離帯に入ったり、分離線を横切ったりは禁止です。

ただし、切迫した危険がある場合と、

分離帯で漁ろうに従事する場合は、特例として認められています。

 

帆船と分離通航帯

6 航行中の動力船は、通航路において帆船の進路を避けなければならない。ただし、この規定は、帆船が通航路をこれに沿って航行している動力船の安全な通航を妨げることができることとするものではない。

第9条「狭い水道等」の第2項と同じです。

似た雰囲気を感じ取れますよね。

 

漁ろうに従事している船舶と分離通航帯

7 航行中の船舶は、通航路において漁ろうに従事している船舶の進路を避けなければならない。ただし、この規定は、漁ろうに従事している船舶が通航路をこれに沿って航行している他の船舶の通航を妨げることができることとするものではない。

これも第9条「狭い水道等」の第3項と同じです。

20m未満の小舟と分離通航帯

8 長さ20メートル未満の動力船は、通航路をこれに沿って航行している他の動力船の安全な通航を妨げてはならない。

これもです。

第9条「狭い水道等」の第6項と同じです。

 

特例!互いに他の船舶の視野の内にある時のみ!

9 前3項の規定は、第4条の規定にかかわらず、互いに他の船舶の視野の内にある船舶について適用する。

ん?今って第1節のあらゆる視界の話だよな?

てことは第9条と同じでこの項がくるかな?

と思えたあなたは合格です。

てことで、やっぱりこれも第9条の第7項とおなじですね。

 

分離通航帯の出入り口付近

10 船舶は、分離通航帯の出入口付近においては、十分に注意して航行しなければならない。

第9条「狭い水道等」の第8項「狭い水道等の湾曲部を十分注意する」のと同じですね。

 

分離通航帯での錨泊禁止

11 船舶は、分離通航帯及びその出入口付近においては、やむを得ない場合を除き、びょう泊をしてはならない。

第9条「狭い水道等」の第9項「狭い水道等での錨泊禁止」のと同じですね。

やむを得ない場合です。

 

分離通航帯を通らないなら極力離れること

12 分離通航帯を航行しない船舶は、できる限り分離通航帯から離れて航行しなければならない。

分離通航帯を通らない船は、できる限り分離通航帯から離れること。

ブル
ブル

通らないなら近づくな!ややこしいから!

 

海底作業の操縦性能制限船は免除がある!

13 第2項、第3項、第5項及び第11項の規定は、操縦性能制限船であって、分離通航帯において船舶の航行の安全を確保するための作業又は海底電線の敷設、保守若しくは引揚げのための作業に従事しているものについては、当該作業を行うために必要な限度において適用しない。

操縦性能制限船で海底作業に従事している場合は免除があります。

分離通航帯のルールを守っていたら、作業が捗らないからです。

免除されるものは以下の4つです。

第2項(分離通航帯を通るときの基本ルール)

第3項(原則・ 横断禁止!)

第5項(分離帯侵入・分離線横切りは禁止!)

第11条(分離通航帯での錨泊禁止!)

ただし作業に必要な限度においてです。

ブル
ブル

何でもかんでもじゃないのでご注意を!

 

分離通航帯は保安庁が決める!

14 海上保安庁長官は、第1項に規定する分離通航方式の名称、その分離通航方式について定められた分離通航帯、通航路、分離線、分離帯及び沿岸通航帯の位置その他分離通航方式に関し必要な事項を告示しなければならない。

ここまで来て言うのもなんですけど、、、

現在日本周辺には分離通行帯は設定されていません。

でも外国にはあるので、覚えておくべきですね。

 

で!!

ちなみに、一般社団法人日本船長協会により、

自主的な分離通航方式の海域が設定されているところがあります。

これらには法的な強制力はありませんが、ほぼこの法に準拠しています。

 

つまり、非公式に設定されてますが、その海域のマナー的なものとして船員の常識となっているのです。

その設定海域は一般社団法人日本船長協会のHPに書いてありますのでご覧ください。

 

まとめ

分離通行方式はその字面から、難しくみえます。

ですが、よく見てみると我々がよく知っている車道のルールと近いものがありますし、

第9条「狭い水道等」と瓜二つな点が多く、非常にとっつきやすいものなのでした。

ブル
ブル

第9条を覚えてたら、もらったも同然!

 

これにて第1節「あらゆる視界の状態における船舶の航法」を完了しました!!!

ブル夫人
ブル夫人

おめでとうございます!!

 

次回からは、第2節「互いに他の船舶の視野の内にある船舶の航法」です。

お楽しみに!

ブル
ブル

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