第3節 第19条「視界制限状態における船舶の航法」霧中はこれに従え【海上衝突予防法】

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こんにちは!ブルです!

 

今日は

海上衝突予防法

第2章「航法」

第3節「視界制限状態における船舶の航法」にある

第19条「視界制限状態における船舶の航法」

について勉強していきます。

 

海上衝突予防法

第1章 「総則」(第1~3条)

第2章 「航法」

・第1節 あらゆる視界の状態における船舶の航法(第4~10条)

・第2節 互いに他の船舶の視野の内にある船舶の航法(第11~18条)

・第3節 視界制限状態における船舶の航法(第19条)←ここ!

第3章 「灯火及び形象物」(第20条~31条)

第4章 「音響信号及び発光信号」(第32~37条)

第5章 「補足」(第38~42条)

 

いよいよ第2章「航法」も大詰めを迎えてきました。

「あらゆる視界・互いに視野の内」ときたら最後は「視界制限状態」です。

 

視界が制限されている状態とはどういうことかというと、、、

まじで超危険な状態です!

目をつぶって歩くだけでも怖いのに、そんな状況で船を走らせてるということです!

ブル
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考えただけで鳥肌・・・

 

さて、

視界制限状態では特別なルールが必要です。

 

なぜなら、

・相手船がどっちに船首方向がわからないため、見合い関係が不明
・相手船の船種がわからないので、優先関係が不明

と、何もわからないのです。

 

なので、これまで第2節でやってきた

「横切り」だー「行会い」だー

「帆船は~」だー「漁ろうに従事~」だのは無意味になります

 

それでは視界制限状態に特別なルールが必要な理由がわかったところで、内容に入っていきましょう!

 

ブル
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あ!ちなみに、これも覚えておいてください。

第1節「あらゆる視界の状態における船舶の航法」は「あらゆる視界」だから、「視界制限状態」でも適用されます!

 

 

第3節 視界制限状態における船舶の航法

第19条 この条の規定は、視界制限状態にある水域又はその付近を航行している船舶(互いに他の船舶の視野の内にあるものを除く。)について適用する。

他の節でいうところの「適用船舶」にあたります。

第3節は視界制限状態にある水域やその付近にある船舶を対象としています。

「視界制限状態」の定義も、もう一度確認しておいてもいいかもしれません

詳しくはこちら↓

第1章「総則」法規で大事なのはまず定義【海上衝突予防法】
海技士、航海士をめざす上で避けては通れない海技試験。この法規の分野でまず一番最初に覚えるべき基本が「海上衝突予防法」です。今回は海上衝突予防法の第1章「総則」について解説。みなさんの筆記試験、口述試験の突破を祈ります!
第2章「航法」3つの節の落とし穴に注意【海上衝突予防法】
海技士、航海士をめざす上で避けては通れない海技試験。この法規の分野でまず一番最初に覚えるべき基本が「海上衝突予防法」です。今回は海上衝突予防法の第2章「航法」について解説。みなさんの筆記試験、口述試験の突破を祈ります!

 

視界制限状態では機関用意

2 動力船は、視界制限状態においては、機関を直ちに操作することができるようにしておかなければならない。

視界制限状態では機関をいつでも使えるように準備しておかなくてはいけません。

まぁあたりまえですよね。

車だって、自転車だって、危険な箇所を通る時はブレーキを構えながら運転します。

船も同じです。

いつでもブレーキ(減速・停止・後進)ができるように構えて運転しなければいけません。

 

 

 

あらゆる視界といえども視界不良

3 船舶は、第1節の規定による措置を講ずる場合は、その時の状況及び視界制限状態を十分に考慮しなければならない。

第1節「あらゆる視界の状態における船舶の航法」はあらゆる視界に適用されるため、本節「視界制限状態における船舶の航法」においても適用範囲となります。

これはさっきも言いましたね。

 

ただ、ここで言いたいのは、

いくら「あらゆる視界」の航法っていっても、視界悪い分は考慮しろよ?

ということなんです。

 

例えば、第8条「衝突を避けるための動作」では、通常より見えない分さらにためらわずに動作をとる必要があります。

他にも第6条「安全な速力」も遅くなるのは明らかですね。

このように、同じ法律でも視界が制限されている分、考慮しなさいということなのです。

 

 

 

レーダーにて探知・衝突を避ける動作

4 他の船舶の存在をレーダーのみにより探知した船舶は、当該他の船舶に著しく接近することとなるかどうか又は当該他の船舶と衝突するおそれがあるかどうかを判断しなければならず、また、他の船舶に著しく接近することとなり、又は他の船舶と衝突するおそれがあると判断した場合は、十分に余裕のある時期にこれらの事態を避けるための動作をとらなければならない。

 

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他船をレーダーのみで探知した船が判断すべきことが2つ

視界が制限されているので、目視では他船を見ることができません

この場合レーダー映像を主として航海を続けていくことになるかと思います。

目で見えない分、レーダーのみで他船を発見していきますね。

 

そんなレーダーのみで他船を探知した船ですが、彼らが判断すべきことが2つあります。

・その船と著しく接近することになるかどうかを判断

・その船と衝突のおそれがあるかどうかを判断

です。

 

レーダー映像のみによってこの2つを判断しなければいけません。

衝突のおそれの判断方法については、第7条「衝突のおそれ」を参考にしてください。

 

 

「著しく接近・衝突のおそれあり」と判断したらまずすること

また、他の船舶に著しく接近することとなり、又は他の船舶と衝突するおそれがあると判断した場合は、十分に余裕のある時期にこれらの事態を避けるための動作をとらなければならない。

レーダーのみで他船を探知して、

「著しく接近・衝突のおそれあり」と判断した船がやることはたった1つです!

 

十分余裕のある時期にこれらの事態を避けるための動作をとるのです!

第8条「衝突を避ける動作」を参考にしてください。

 

注意!!!
レーダーのみにて探知した場合は互いに見えていないので、第2節「互いに他の船舶の視野の内にある船舶の航法」は適用されませんので注意してください。視界制限状態では「横切り船・行会い船・追越し船・保持船」などはそもそもありません!!

 

 

霧中時の避航方法

5 前項の規定による動作をとる船舶は、やむを得ない場合を除き、次に掲げる針路の変更を行つてはならない。

一 他の船舶が自船の正横より前方にある場合(当該他の船舶が自船に追い越される船舶である場合を除く。)において、針路を左に転じること。

二 自船の正横又は正横より後方にある他の船舶の方向に針路を転じること。

前項での判断により、十分余裕のある時期にその事態を避けるための動作

をとらなくてはいけませんでした。

ではその動作はどうやって取ればいいのか。

行会い船やら横切り船やらが適用されないならどうすればいいのか。

これをここで説明していきます。

 

他船が正横より前にいる

一 他の船舶が自船の正横より前方にある場合(当該他の船舶が自船に追い越される船舶である場合を除く。)において、針路を左に転じること。

レーダーのみにて探知した物件が、自船の正横より前にいる場合

左転を禁止します。

こうすることでどうなるかというと、接近する全船同士が左舷対左舷で航過します。

 

 

他船が正横か正横より後ろにいる

二 自船の正横又は正横より後方にある他の船舶の方向に針路を転じること。

レーダーのみにて探知した物件が、自船の正横か正横より後ろにいる場合。

いる方向に舵を転じるのを禁止します。

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真左・左後ろなら左転禁止。

真右・右後ろなら右転禁止。

 

正横や正横より後ろにいて、「著しく接近・衝突するおそれ」があると判断する場合は、両船間にスピードの差があるはずです

(つまり、視界良好時でいう追越し船の形になるかと思います。)

相手船側への転舵は追い越されようとしてるのに、追い越させまいと邪魔しているようなものです。

そう考えると、ここで禁じる理由がわかるかと思います。

 

 

 

前の船に接近or霧中信号が聞こえたらすべきこと

6 船舶は、他の船舶と衝突するおそれがないと判断した場合を除き、他の船舶が行う第35条の規定による音響による信号を自船の正横より前方に聞いた場合又は自船の正横より前方にある他の船舶と著しく接近することを避けることができない場合は、その速力を針路を保つことができる最小限度の速力に減じなければならず、また、必要に応じて停止しなければならない。この場合において、船舶は、衝突の危険がなくなるまでは、十分に注意して航行しなければならない。

この条文は長くて意味がつかみにくいですね。

分解しましょう。

 

視界制限状態で〇〇の場合、やらなければならない3つのこと

まず何をしなければいけないのか解説します。条文後半の部分です。

〇〇な場合は

・その速力を「針路を保つことができる最小限度の速力」に減じるべし

・必要に応じて停止するべし

・衝突の危険がなくなるまでは、十分に注意して航行するべし

この3つです。

 

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これを「視界制限時の強制3点セット」と呼びましょう

視界制限状態なので、すでに上で解説したように、

第3項により考慮された「安全な速力」にて航行していますし、

第2項によりいつでも止まれるよう機関を準備もしています。

 

にもかかわらず今回第6項では、強制的に

「舵が効く最小限の速力に減じろ」や「必要があれば止まれ」と言ってきています。

これが「視界制限状態で〇〇の場合、やらなければならない3つのこと」です。

ブル
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強制力を感じてください。

 

ではいったい、どんな場合にこういったことを強制されるのかを解説します。

条文前半に書かれています。

これは2つの場合があります。

 

 

霧中信号が前で聞こえた場合

他船が行う第35条の規定による音響信号を自船正横よりに聞いた場合

第35条は「視界制限状態における音響信号」といい、俗にいう「霧中信号」です。

霧中信号にもいろいろ種類があるんですが、一例をいいますと

航行中の動力船の場合、2分を超えない間隔で長音1回です。

長音1回ボーーー。2分以内にまた長音1回ボーーー。2分以内に・・・・

と繰り返し長音1回を連続で吹聴します。

これを自船正横より前に聞いた場合に「視界制限時の強制3点セット」が発動されます。

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霧中信号の種類についてはまた後日記事にします!

 

 

前方の船と著しく接近する場合

自船正横より前にある他船と著しく接近することを避けることができない場合

前方の船と著しく接近するおそれがある場合は、左転禁止でしたね。

では「おそれ」ではなく、接近することを避けられない場合はどうか。

この場合は舵でどうこうという話ではないので、視界制限時の強制3点セット発動です。

すぐさま最低限まで減速し、さらに必要があれば停止してください。

ブル
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これは強制です

 

 

 

まとめ

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第3節はこの第19条のみです!

視界制限状態に入ったら、上の写真のように何にも見えなくなります。

そんな時に細々したルールは必要ありません!

守るべきことは少ないです。でもその分重要だということです。

 

それでは第19条の要点をまとめると、

①この条は視界制限状態・その付近の船に適用!

②視界制限状態では機関用意!

「あらゆる視界の・・・」といえども視界不良を考慮せよ!

④レーダーのみで他船を探知したら、衝突のおそれを確かめて、早めに避けろ!

⑤その避け方は決まってる!前は左転禁止!横・後は他船側禁止!

⑥前で霧中信号・前の船と接近不可避のときは視界制限時の強制3点セット!

です。

視界制限状態になったらこのルールを守りましょう!

 

「視界制限時の強制3点セット」をおさらいしておくと、

・その速力を「針路を保つことができる最小限度の速力」に減じるべし

・必要に応じて停止するべし

・衝突の危険がなくなるまでは、十分に注意して航行するべし

です。

 

今日はここまで!!!

ブル
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