第8条「衝突を避けるための動作」 余裕をもち、大きく、男らしく、寛大に【海上衝突予防法】

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こんにちは!ブルです!

今日は

海上衝突予防法

第2章「航法」

第1節「あらゆる視界の状態における船舶の航法」にある

第8条「衝突を避けるための動作」

について勉強していきます。

 

海上衝突予防法

第1章 「総則」(第1~3条)

第2章 「航法」

・第1節 あらゆる視界の状態における船舶の航法(第4~10条←ここ!

・第2節 互いに他の船舶の視野の内にある船舶の航法(第11~18条)

・第3節 視界制限状態における船舶の航法(第19条)

第3章 「灯火及び形象物」(第20条~31条)

第4章 「音響信号及び発光信号」(第32~37条)

第5章 「補足」(第38~42条)

 

第1節 あらゆる視界の状態における船舶の航法

第4条 適用船舶

第5条 見張り

第6条 安全な速力

第7条 衝突のおそれ

第8条 衝突を避けるための動作←そしてここ!

第9条 狭い水道等

第10条 分離通航方式

 

第5条で「見張り」、

第6条で「安全な速力」を学びました。

周囲に注意しながら、状況に応じて船を走らせる術を手に入れました。

 

第7条で「衝突のおそれ」を学びました。

他船との衝突の可能性を発見する術を手に入れました。

 

そして今回、第8条「衝突を避けるための動作」

実際にその衝突を避ける術を学んでいきます。

 

それでははりきっていきましょう!

 

衝突を避けるための動作はこうやれ!

第8条 船舶は、他の船舶との衝突を避けるための動作をとる場合は、できる限り、十分に余裕のある時期に、船舶の運用上の適切な慣行に従ってためらわずにその動作をとらなければならない。

他船との衝突を避けるための動作をとる場合はできる限り、

①十分余裕のある時期に

②船舶の運用上の適切な慣行に従って


③ためらわずに

その動作をとらなければならない。

この3点が重要です。

 

①十分余裕のある時期に

接近し切迫する前です。

距離も時間も余裕があり、まだ心が穏やかなうちに動作を開始します

 

②船舶の運用上の適切な慣行に従って

こちらは引用させてもらいます。

「船舶の運用上の適切な慣行」とは、長年の船舶の運航経験によって得られた、その時の状況に最も適した運用方法として船員の間で慣行となったものをいう。その時々の置かれている状況において、船舶がどのような行動をとるのが最も望ましいかという個々の事例が長い間積み重なって経験則として確立してきたものである。(引用:海技士1・2N口述対策問題集

経験則だなんて難しそうに聞こえます。

実際に経験のない新米航海士には難しいかもしれません。

が!慣れると不思議とわかってくるものです。

「こういうときはこう。そうきたらこう」

と、ある程度の船同士の暗黙の了解が存在します。

ブル
ブル

暗黙の了解がわからない船がいると厄介

 

③ためらわずに

そのままですね。

さあ衝突を避けようかって時に、ためらったらいけません。

ためらってたらぶつかります。

 

わかりやすく親切に、を心掛けろ!

2 船舶は、他の船舶との衝突を避けるための針路又は速力の変更を行う場合は、できる限り、その変更を他の船舶が容易に認めることができるように大幅に行わなければならない。

他船との衝突を避けるための針路・速力を変えるときはできる限り

変えたことを他船がパッと見て簡単にわかるように、大幅に変えなくてはいけません。

 

衝突を避けるための動作なのに、チマチマチマチマしてはだめです。

ここは男らしく「ほれっ先いけや」と大きく変針や大きく減速を行いましょう。

僕もこのチマチマ船に出くわしたことがありますが、避けてるのか、流されてるのか、当て舵なのかわかりにくいです。

というより、そもそもめちゃくちゃダサいです。

ギリギリ攻めてイキってるつもりなのか知りませんが、こいつみみっちいやつだなぁといつも思ってます。

ブル
ブル

海の漢らしく大らかに行こうぜ

 

 

ある条件下では変針が最も有効な手段!

3 船舶は、広い水域において針路の変更を行う場合においては、それにより新たに他の船舶に著しく接近することとならず、かつ、それが適切な時期に大幅に行われる限り、針路のみの変更が他の船舶に著しく接近することを避けるための最も有効な動作となる場合があることを考慮しなければならない。

ある条件がそろっていれば、変針が衝突を避けるための最も有効な動作となることがあります。

その条件とは、

・広い水域で

・(曲げることにより)新たに違う他船に超接近しないで


・適切な時期に


・大幅に行われる

この4つがそろえば、変針で衝突を避けていきましょう。

針路を変えるには、それに十分な広い海域が必要です。

船を避けるために針路を曲げていって、違う船に接近衝突となったら元も子もないですからね。

適切な時期とは、距離も時間も余裕のある時期ということです。

大幅な変針については、さっき言いましたね。

「男ならチマチマすんな」ですよ!

 

チキンレースするな!

4 船舶は、他の船舶との衝突を避けるための動作をとる場合は、他の船舶との間に安全な距離を保って通過することができるようにその動作をとらなければならない。この場合において、船舶は、その動作の効果を当該他の船舶が通過して十分に遠ざかるまで慎重に確かめなければならない。

せっかく衝突を避ける動作をしたんですから、そのまま安全安心でお互い航過しましょう。

安全な距離でお互いにすれ違うのです。

そしてこのとき、この一連の回避したこと(回避されたこと)が効果的だったかを、互いに十分遠ざかるまで慎重に確かめなければいけません。

 

ありがちな危険なシーンのひとつです!

「はいーこれでもう十分すれ違いそー、はいーもう針路戻すー」

ってなことを両船が互いにやってしまうと、
もともとの見合い関係よりもさらに近距離で急接近するため非常に危険なのです!

ブル
ブル

十分遠ざかるまでよーく観察

 

機関をふんだんに使え!

5 船舶は、周囲の状況を判断するため、又は他の船舶との衝突を避けるために必要な場合は、速力を減じ、又は機関の運転を止め、若しくは機関を後進にかけることにより停止しなければならない。

衝突を避けるために必要な場合は

・機関減速(ハーフ、スロー)

・機関停止(ストップ)


・機関後進による停止(アスターン)

をしなければならない。

 

機関の使用は最も有効な手段です。

「船速が落ちる(止まる)」ということは時間と距離を手に入れることです。

つまり、衝突を避けるために時間を戻していることと同じことなのです。

 

そして、ここで注目してほしいのは、条文の前半です。

「船舶は、周囲の状況を判断するため・・・」

機関は衝突を避けるためだけに使うように書いてはいません。

周囲の状況がつかめない、判断するのが難しい。

というときも状況判断のために機関使用せよ。と言っています。

そうして判断するための時間に余裕を作り出すのです。

ブル
ブル

衝突のおそれを感じ、それを避ける為なら、機関はためらわずにどんどん使ってほしいと思います。

 

まとめ

第8条「衝突を避けるための動作」をまとめると、、、

①衝突を避けるための動作はできる限り
「十分余裕のある時期に」
「船舶運用上の適切な慣行に従って」
「ためらわずに」行う。

②変針・減速は他船が簡単にわかるように大きく行う。

③「広い水域で」「違う船に急接近することなく」「適切な時期に」「大幅に」行う変針による回避は最も有効。

④回避後は安全な距離で航過し、十分遠ざかるまでその回避動作の効果を確認する。

⑤周囲状況の判断、衝突回避のために機関の使用を行う。

基本的には、十分な余裕を!大きく動作を!といったニュアンスのことばかりです。

なので覚えやすいかと思います。
海上衝突予防法は「衝突を避けるための法律」ですので、ここが柱と言っても過言ではありません。
ブル
ブル
これが衝突回避基本動作!
これを繰り返して次の港を目指します!
そして誠に勝手ながら、
ブルブログ読者の皆様には「チマチマ操船」を禁止させていただきます。
衝突を避けるための動作が大きいことはダサくないです。
チマチマ避けるほうがダサいです!
あとたまに
「避けなくていいよ。そのままいけよ。」とか
「そんなに曲げるなよ、遠回りするだろ」とか
いうおっさんもいます。
自分がやるだけでなく人に強要?
はっきりいってだっっっせえです。
ですが、それでしか気持ちよくなれない方たちなので付き合ってあげましょう。
ブル夫人
ブル夫人

なんか今日すごい毒づくね

今日はここまで!!

ブル
ブル

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コメント

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